2020年10月25日
水の科学館では、新型コロナウイルス感染防止対策を講じながら10月18日(日)に第2回水環境総合講座を開催しました。
今回は、熊本市水保全課の甲斐氏を講師にお招きし、「熊本の地下水と地下水保全の取組」と題して講演していただきました。
冒頭では、地球上の水をペットボトル100本分に例えられ、私たちが使える水の量は1本にも満たないほんのわずかな量であることが示されました。
続いて、熊本地域の地下水が豊富な理由や地下水のしくみなどの説明があり、地下水保全の取組の一例として、地下水に含まれる硝酸性窒素濃度が年々増加傾向にあることから、その削減対策として東部たい肥センターを整備するなど熊本市が行っている水質保全対策や、白川中流域にある2つの町大津町・菊陽町と協定を結び、転作した畑に水張を行う農家に対し助成金を交付する水量保全対策などが紹介されました。
このほか、地下水を守るために私たち一人ひとりにもできる節水の方法をたくさん紹介されました。また、年ごとの熊本市民1人1日あたりの生活用水使用量がグラフで示され、令和元年度から実施中である「節水210L運動」を解説されました。
参加者からのアンケートには「人間に必要不可欠な水の大切さを実感しました」、「写真スライドが分かりやすかった」、「コロナ禍に対する配慮がされていてよかった」など高評価でした。
ご参加くださった皆さん、ありがとうございました。