2018年08月19日
水の科学館では、8月10日(金)に水のゆくえ探検バスツアーを開催しました。
まず、水の科学館の館内を見学してからバスツアーへ出発。
最初に訪問したのは、菊陽町にあるソニーセミコンダクタマニュファクチャリングという半導体の設計・開発・製造などを行う会社です。
ここで会社概要と環境への取り組みについて説明を受けました。
その中で、特に印象に残ったのは、水のリサイクルと水の涵養についてです。
半導体を製造するには、大量の純水が必要なのだそうですが、製造で使用した水の約65%をリサイクルしていることや、トイレの排水に雨水を利用していること、また、約60件の菊陽や大津の農家さんと契約を結んで、水の涵養といって休んでいる畑に水を引いて、地下に水を浸み込ませる取り組みを行っていて、今年の涵養量は277万トンを見込んでいるそうです。素晴らしい地下水保全活動であると感銘を受けました。
次に、訪れたのが大津町隧道施設です。皆さんは隧道(ずいどう)という言葉をご存知でしょうか?
隧道とは、山腹や海底などの地面の下を掘って作った道(トンネル)のことです。
立野水源では1日に12,500㎥以上の地下水が湧き出ており、この水を上流側の集水プールに貯めて、隧道という長いトンネル内に水道管を通して下流側にある大津町などの家庭に供給しています。この日の地上の気温が約35℃だったのに対し、トンネル内は約20℃で凄く涼しくて快適でした。
最後に訪れたのは、熊本北部浄化センターです。
熊本北部浄化センターは熊本市の北部・東部、合志市、菊陽町の2市1町が処理区域の流域下水道で、平成元年に供用開始された施設です。
事務所で処理区域や浄化センターの概要について説明があり、活性汚泥といって反応タンクで活躍する微生物の動画を見た後、汚泥処理施設と水処理施設を見学しました。
見学者からは、水の循環を知ることができた、企業が水を生かして再生して使う工夫をされていることを学べた、現場で働く方々の説明に熱いものを感じた、こういう方々が水を守っているのだと有難く感じた、などの感想をいただきました。
参加していただいた皆さま、ありがとうございました。